2016
11.11

委員会視察(さいたま、徳島、大牟田)

お知らせ, 議会活動

こんにちは。西郷宗範です。

今回は教育福祉常任委員会の視察です。

今回はさいたま市、徳島市、大牟田市)とかなり移動に時間のかかる行程です。

まずは、さいたま市…

さいたま市では「グローバル・スタディ科の推進による英語教育について」がテーマです。

横須賀でも当然ながら英語教育には力を入れていますが、さいたま市では国の実施計画のさらに上を行く、小学校1年生からの英語教育を全校で今年度から始めました。

重点事項としてグローバル人材の育成に向けた英語教育の推進を進めることを掲げ、さいたま市学校教育ビジョンでは「知」「徳」「体」「コミュニケーション」のバランスのとれた子供を育むことを目的としています。

平成27年度には英語教育研究開発モデル校として2中学校区において先行的に開始し、カリキュラムや小・中学校連携の実践研究などを行っています。

カリキュラムについては教育委員会により原案作成を行い、テキストも独自に作成しています。

外国語指導助手(ALT)についても増員し、グローバル・スタディ科非常勤講師も配置しています。

やはりこの事業の予算のほとんどはこうした人件費…

この辺はやむを得ないところです。

ところが、さいたま市ではALTは大半が直接雇用ですが、委託も行っています。

この費用が入札を行ったことにより想定よりも少なく済んだというのです。

本市においてもしっかりと入札を行うことで費用削減を行えるのではという手がかりをつかむことができました。

まだ、今年度から始まった事業ですから事業評価としては難しいところですが、本市としても事例を参考に早期に手掛けていかなければならないと感じました。

tokushima

続いて、徳島市…

徳島市では徳島市立図書館の視察です。

先日読書通帳の視察で下関市立図書館を視察したばかりなので、本市の図書館だけでなく3か所の図書館を対比しながら視察することができました。

徳島市立図書館は、中心市街地の活性化を図るため、駅前の商業ビルに移設されました。

これにより面積は3倍、蔵書は2倍に増やすことができています。

開館日なども40日増やし、ほぼ年間等して利用できます。

当然ながら貸出本数も2倍以上に増え、見事に駅前活性化の一役を担っています。

ここで他と対比したいのは、徳島市立図書館が指定管理であること…

ここの指定管理は図書館流通センターが行っています。

図書館流通センターは全国200館以上の指定管理を受け持つ大手…

民間の考え方を導入した取り組みが多くありますが、その中でも徳島市の要求はかなり厳しく、企業として儲けを出すのは四苦八苦しているようです。

市立図書館については様々な会派が様々な場所を視察し考察を深めています。

今後、議論が深まるよう、しっかりと研究していきたいところです。

oomuta

さて最終日は大牟田市…

大牟田市では「地域認知症ケアコミュニティ推進事業について」視察しました。

大牟田市では平成13年11月に大牟田市介護サービス事業者協議会の専門部会として大牟田市認知症ケア研究会を発足させました。

事務局を大牟田市保健福祉部が担ったことから、平成14年度からは認知症コミュニティ推進事業として、認知症の人の理解が深まり、地域全体で支える仕組みづくりを行っています。

最近は認知症サポーターが増えていることから認知症の理解は深まっていますが、大牟田市の事例が各地からの視察を受ける理由の一つとして、子どもの時から学ぶ、触れることで、市民全体の意識向上につなげているところです。

認知症捜索・声かけ模擬訓練を実施している自治体は全国でおおよそ220自治体あるそうですが、なかでも大牟田市のSOSネットワークはかなりの効果を上げているようです。

今回、我々は模擬訓練参加という形はとれませんでしたが、実際に模擬訓練があるときに視察をされた場合には訓練にも参加し、実地体験する視察をされるところもあるようです。

今回印象に受けたのは、「徘徊を止めるのは無理なことである。徘徊を受け入れる方がコストも安くなる」という言葉…

認知症の方は決して目的なく歩き回っているのではなく、それぞれの意識の中で何らかの目的をもって歩いているが、途中で行き方がわからなかったりなどで、行方不明になってしまうことがあるだけで、しっかりと声かけや、見守り、保護の実効性のある仕組みが充実していれば、自由に外出できるのです。

確かにその通り的を得ています。

最近ではSOSネットワーク利用件数も減少してきており、これは行政や警察に届け出てからネットワークに情報を流すまで、どうしても必要となってしまう1時間半ほどの事務手続きの時間の間に、多くが見つけることができるからなのだそうです。

また、ケア現場や地域で、認知症の人の尊厳を支え、本人や家族を中心に地域づくりを推進していく人材として、「認知症コーディネーター」養成研修も実施しています。

履修期間は2年間(計406時間)と長いですが、平成18年からはグループホーム及び小規模多機能施設に受講を義務化しています。

地域にしっかりと認知症を理解している人がいることにより、より認知症であっても生活しやすい空間が生まれるのだなと感じました。

説明資料にはアルツハイマー型が主に載っていたことから、レビー小体認知症などの他の認知症についてはどのような状況下確認したところ、レビー小体の専門知見を持つ医師は市内にはいないそうですが、知見を持つ医師や有識者などの協力によりフォローしており、しっかりとした対応を行っているようです。

比較的単純なことですが、こうしたことができていないのが現実です。

改めて本市の事業についても考えていきたいと感じました。

視察の詳細については視察報告にて…

西郷宗範
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