07.28
HPVワクチンの任意接種費用の払い戻し(償還払い)
こんばんは。西郷宗範です。
積極的勧奨が再開されたHPVワクチン接種ですが、積極的勧奨の差控えにより、定期接種の機会を逃した平成9年4月2日から平成17年4月1日生まれの女性が、定期接種の対象年齢を過ぎてHPVワクチンの任意接種を自費で受けた費用について、払い戻し(償還払い)が行えます。
払い戻し申請の対象者となるのは、次の1~3にすべてあてはまる方です。
- 令和4年(2022年)4月1日時点で、横須賀市に住民登録がある女性
- 平成9年(1997年)4月2日から平成17(2005年)4月1日までに生まれた女性
- 定期接種の対象年齢を過ぎて、2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)を令和4年3月31日までに自費で接種された方(9価ワクチンは対象外です。)
- 払い戻しを受けようとする接種回数分についてキャッチアップ接種や「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う定期予防接種の接種期間の延長措置等」としての定期接種を受けていない方
17歳になる年度初日~令和3年度末日の期間に日本国内の医療機関で自費で接種したものが対象です。
申請先は、令和4年4月1日時点で住民登録がある市町村です。令和4年4月2日以降に横須賀市に転入された方の申請先は転入前の市町村になりますので、ご注意ください。
払い戻し金額は、接種日の属する各年度で、横須賀市が定めたHPVワクチン接種1回分の費用を上限額として、最大3回分まで払い戻します。(接種に要した交通費、「ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請用証明書」などの接種証明書類発行に要した文書料等は含みません。)
申請期限は令和7年(2025年)3月31日までとなります。
必要書類等については横須賀市ホームページをご覧ください。
なお、積極的勧奨を差し控えている間に定期接種の対象だった方に対して、公平な接種機会を確保する観点から、時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えての接種(キャッチアップ接種)も実施されるそうです。
接種対象者にはご案内が順次送られていますので、そちらをご確認ください。
国の審議会において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたことにより、積極的勧奨が再開されましたが、個人的にはいまだ疑義はあります。
副反応リスクが回避されたわけではないため、接種される方の判断に頼らざるを得ません。
副反応が出た場合には相談窓口も整備されていますので、体調不良が続く場合にはご相談ください。
子宮頸がんに罹患する人は、日本の女性のがんの中でも比較的多く、また20~40歳代の女性で近年増加傾向にあるのも事実です。
ワクチンの接種の有無にかかわらず、子宮頸がんの早期発見のためには検診が大事です。
20歳を過ぎたら2年に一度は検診を受けることが推奨されています。
ぜひ検診を受けていただきますようお願いします。