12.26
かながわ自民党市町村議員協議会 福島視察
こんばんは。西郷宗範です。
昨日は、かながわ自民党市町村議員協議会の研修視察として福島県双葉郡浪江町へ行ってきました。
東日本大震災の復興もまだまだ途中であり、帰還困難区域が未だ市域の8割を超える状況であり、避難先から帰還された人も1割程度という状況での復興状況などを視察しました。
インター降りてまず驚かされるのは太陽光発電の多さです。
空いているスペースに所狭しと設置されている太陽光発電パネル…
人も戻れず、作物も作れない農地などを利用していると思いますが、その量には驚かされました。
そして、浪江町に到着して昼食…
昼食をとったいこいの村なみえには、浪江町の吉田町長もお出でいただき、短時間でしたがお話を伺うことができました。
お話の中で気が付いたのですが、2014年のよこすか神輿パレードで相馬の馬追をお呼びしたのですが、その時に大将としてお出でいただいていたのが、当時県議会議員だった吉田町長でした。
町長からは、皆さんがご協力してくれている復興税によりこれだけ復興が進んできたことのお礼ととにかく震災と原発事故について忘れないで欲しいというお言葉もいただきました。
続いて、震災慰霊碑のある大平山霊園へ…
霊園のある場所は津波から免れた高台であり、多くの方が逃げてきた場所です。
ここからは海岸に近い町が見渡せますが、汚染度の選別施設や仮設の焼却炉などがあるだけで、ほとんどが何もないままです。
その中には震災遺構の浪江町立請戸小学校と事業再建のため地元に本社工場を再建した柴栄水産の本社工場などもあります。
請戸小学校は迅速な判断と避難により津波による被害者を一人も出さなかった小学校です。
しかし、残された小学校は津波の恐ろしさを物語っています。
被災当時の様子が残ったままの学校は、津波の威力どれほどだったのかがよくわかります。
防災を学ぶ上でも、一度見ておくことをお勧めします。
続いて、新たな挑戦として進んでいる福島水素エネルギー研究フィールドを視察しました。
再生可能エネルギーから水素を製造することで、CO2排出量も削減できます。
ここでは1日の水素製造量で約150世帯1か月分の電力を供給できます。
ただ、商用にはまだまだ研究が必要なようです。
様々な状況を視察後は、町役場の前にある道の駅なみえの会議室で浪江町の復興についての経過をお聞きしました。
帰宅困難地域の多さから考えると、まだまだ課題も多く、復興には時間がかかりそうです。
日帰りということで短時間での視察となりましたが、充実した視察を行うことができました。
引き続き、福島の復興支援にも取り組んでいきたいと思います。