07.16
室蘭市複合公共施設整備
こんばんは。西郷宗範です。
きょうは室蘭市の学校跡地を活用した複合公共施設整備について視察しました。
室蘭市は人口約8万9千人の都市ですが、開港140年を超える室蘭港を擁し、鉄鋼などの製造業を中心とした企業城下町として発展してきました。
昭和30年代が人口のピークで現在の倍近い人口だったようです。
ご多分に漏れず人口減少に苦慮しているのはどこも同じ…
若い市長という点でも横須賀市と似ている点があります。
さて、今回のテーマは本市でいう施設適正化配置計画…
室蘭市では複合公共施設基本計画です。
学校施設を統廃合して複合施設とする計画から教育委員会が所管しています。
室蘭市では平成22年から23年度にかけて耐震診断を実施し、耐震性に課題がある施設が多いことから耐震改修や複合化などの整備に向けた基本的な考え方を取りまとめました。
学校統廃合で空いた土地を、公共施設の建て替えとして活用することにより、子どもからお年寄りまで気軽に集える交流拠点の整備を目指しています。
整備していく過程では、民間で同様の施設を整備している場合は民間施設を活用してもらい、特定の世代を優遇すると利用率が下がることから幅広く利用できる施設を、有利な財源がある場合はそれを利用し改築していく、ということを主眼に置いています。
確かに理にかなった考え方です。
すでに3施設の廃止と2施設の移転が決定しています。
今回作られる複合公共施設は、貸館機能、市民活動推進機能、図書機能、子育て機能、付帯機能で成り立っており、特に図書機能と子育て機能は市民意見で要望が多かったことから追加されたそうです。
市民意見の把握はまちづくり協議会によるワークショップ、市が小規模グループなどへ足を運んでの意見交換会、シールアンケートなどを利用しています。
まちづくり協議会は第3者的視点で検討してもらいたいためコーディネーターに室蘭工業大学の講師を迎え、大学生4人が事務局のサポートとして協力しています。
このワークショップで中高生の素直な目での意見などにより必要性なども検討されたようです。
さらにそのワークショップで出たアイデアをシールアンケートで市民ニーズを把握するというのはこれまであまりなかった方法かと思います。
横須賀市の場合、工業系の大学自体はありませんが関東学院大学などと連携しながら同様の方法をとることも可能ではないかと思わされました。
また、現在の施設を幅広く使用できるよう名称を変更するなどするだけでも利用率が上がるのではないかと思われる施設もあります。
今後の課題として考えていきたい内容でした。
詳細については視察報告で…
余談ではありますが、職員の方たちの地元愛あふれる説明…
感慨深いものがありました。
本市においてもそうした地元愛を感じる説明がされていることを期待するところです。