01.15
デッカー司令杯
こんばんは。西郷宗範です。
第71回三浦半島県下駅伝競走大会が開催されました。
昨年のこの大会の時にも書きましたが、県下駅伝競走大会の開催にはデッカー司令官が大きくかかわっているそうです。
このベントン・W・デッカー司令官は昭和21年4月から昭和25年10月まで在任した第4代米海軍横須賀基地司令官で、横須賀の復興に尽力された方…
第4代ということは昭和20年8月から21年4月までのわずか半年余りで3人の司令が代わったということか…
それはさておき、デッカー司令官は商工会議所、婦人会、赤十字会、福祉委員会等の設立などにも尽力されたそうです。
そのほかにも横須賀の文化、教育、救済等も指導されたということ…
おそらくその一つがこの県下駅伝競走大会なのだと思います。
第1回大会は横須賀だけがデッカー司令官から送られたユニフォーム、ランニングシューズを履いていたとか…
そして、冒頭の写真がデッカー司令杯です。
いまでは鎌倉彫の市長杯の盾も開会式等に飾られるだけになってしまいましたが、杯も楯も歴史を感じさせます。
そういえば、先日も有志で山本詔一先生と長編アニメ「この世界の片隅に」を映画館で鑑賞し、その後、時代考証を含めて山本先生を囲んで歴史談義をするという会に参加しましたが、その際にもデッカー司令官の話が出ていました。
話によると、デッカー司令官の退任を惜しみ、横須賀市長になってもらえないかという話もあったとか…
それほど日本、特に横須賀への影響力は甚大だった人物ということでしょう。
市役所前公園の改修に併せて中央公園に移設されたデッカー司令官の胸像がありますが、人物像を見ると他の国際式典のようにデッカー司令官への敬意を再び払うべきかなと感じるところです。
実際、横須賀市民でもデッカー司令官のことを知らない人も多いですからね。
私ももう少しデッカー司令官について勉強してみたいと思います。
話は変わりますが、「この世界の片隅に」はぜひ見た方がいい映画です。
戦争映画ではありますが、いままでにない視点で描かれており、どのような立場の人でも見ておくべきではないかと思います。
我々が見に行ったのは横須賀での封切日でしたが、小学生から80歳代くらいの方まで幅広い層の人が鑑賞していました。
お勧めですのでぜひご覧ください。