2020
03.07
03.07
観音崎の観音様
こんばんは。西郷宗範です。
きょうは所用で観音崎に行ったので、折角ですから昨年新たに建立された観音様を拝んできました。
天平13年(西暦741年)の春、行基上人が観音崎を訪れました。
当時、観音崎の海蝕洞窟には白い大蛇が住んでいて、山一帯に住む鵜とともに、お気を行く船に危害を加えていたそうです。
行基上人が観音像を彫り、洞窟のそばに納めたところ、海は平穏になったと言い伝えられてきました。
その後、鎌倉時代、健保元年(西暦1213年)和田義盛の乱の渦中に姿を消し、その後、百年後に観音崎沖から発見されたそうです。
月日は流れ、江戸時代に観音像を納めたお堂の前に灯篭が築かれ観音寺が設立されましたが、明治13年、明治政府により観音崎に陸軍砲台が建造されることとなり、観音寺と観音像は鴨居の亀崎に移転されました。
昭和61年11月観音像を納めた鴨居の観音寺が火事となり観音像は焼失してしまいました。
その後の観音崎は無観音崎となっていたわけです。
平成30年に観音像復元プロジェクトが立ち上がり、昨年観音像が建立されました。
洞窟前に建立された観音像はこれからも浦賀水道を守ってくれることでしょう。
西郷宗範
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