10.08
市長メッセージ(2020年10月7日)
こんばんは。西郷宗範です。
昨日、上地市長から3日連続のメッセージが発表されました。
今回のメッセージは非常に重要です。
ぜひ多くの皆さんにご覧いただきたいです。
内容は自殺についてです。
このメッセージをご覧いただいたからといって、助けられる、また、思いとどまっていただけるものではないかもしれません。
しかし、生活様式が変わってしまった今、市長の言わんとしていることはご理解いただけるのではないかと思います。
私はゲートキーパーの資格を持っているわけではないので、ここでは多くは語りませんが、周りで気にしてくれる人がいるだけでも少しの力になるかもしれません。
そして、衝動的に死を選ぼうとしている方は、一歩とどまって、周りを見回してもらいたいです。
以下、市長メッセージです。
市長メッセージ(2020年10月7日)
私たちの日常生活は、新型コロナウイルス感染症により、大きな影響を受けて変わりました。様々な活動の自粛の中で経済は大きく停滞し、倒産や解雇、収入の大幅な減少に見舞われる方が増えています。
その結果、生活困窮に陥り、抑うつ症状となり、最終的に自殺に追い込まれる方が全国的に増えています。
先のリーマンショックにおいては、全国において年間3万人を超える方が自殺し、本市においても年間100人を超える方が自殺により尊い命を失っています。
その後、様々な自殺対策を行うことで自殺者数は全国では2万人、本市においては50人台まで減少しましたが、今回の新型コロナウイルス感染症拡大は、前回同様または前回以上の危機であると考えます。また、有名人が自殺し、その影響も懸念されるところです。
自殺は、「個人の問題」としてとらえられていましたが、多くの自殺が、様々な要因によって追い込まれた末の死であり、社会問題であると考えます。
また自殺は、本人だけではなく身近な人を苦しめることにもなります。
私の最大の責務は、市民の命を守ることであると考えます。人間関係が希薄になってきた現在において、「誰も一人にさせないまち」の実現を目指すことで、より良い社会に近づけることができるものと確信し、新型コロナウイルス感染症拡大から市民を守るべく、速やかに様々な取り組みを行ってきました。
ただ、自殺に追い込まれてしまうことは、だれにでも起こりうるものだと考えています。
市民の皆さん、新型コロナウイルス感染症拡大の中で、不安やストレスを抱え、一人で悩んでいませんか。
まずは身近な人に相談をしてください。身近な人に相談できなければ、市役所や保健所をはじめ、相談できる場所は、たくさんあります。
ぜひ一人で悩まず相談をしてください。
そして、市民の皆さんにお願いがあります。
自分の身近にいる人たちの中で、食事の量が減った、眠れていないようだ、普段より疲れた顔をしている、ため息が目立つようになった、口数が減った、など、いつもと違う様子に気が付いた時に声をかけてくれませんか。「最近、眠れてますか?」と。
勇気のいることかもしれませんが、一言、心配していることを伝えることだけで、「自分は一人ではない」と思い防げる自殺があります。
悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげる人を「命の門番」、ゲートキーパーといいます。
皆で力を合わせ、自殺の原因となる問題を解決し、私たちの住んでいるまちをより良いまちにし、市民の皆さんが「安心して暮らせるまち」にしましょう。
自殺予防は悩んでいる人を一人にしないことが重要です。「孤立」「孤独」を防ぎましょう。
相談先や必要な支援がわからなければ、保健所等に相談してください。保健所では、様々な相談先を載せた「相談窓口紹介冊子よこすか心のホットライン」を作製し、保健所、市役所、行政センターで配架し、ホームページでも公開していますのでご活用ください。
結びに、人生には困難や障害はつきもので、人は一人では生きていくことはできません。
私自身も、多くの友人がいたからこそ、救われ、今、生きています。
ぜひみなさんも、これまで申し上げたように、大切な人の命を守るためゲートキーパーになってください。
何卒、よろしくお願いいたします。
横須賀市長 上地克明
【横須賀市保健所精神保健福祉相談】
こころの病気・アルコールや薬物などの依存・ひきこもり・身近な人を自死で亡くされた方の相談等、幅広くこころの健康についての相談を行っています。
必要に応じて精神科医師による相談も行っています。(診察や薬の処方はしません)
来所相談をご希望の場合は、事前にお電話ください。
受付時間:月~金/8時30分~17時(祝日および年末年始を除く)
電話番号:046-822-4336