09.11
能登半島地震に学ぶ今後の地震対策
こんばんは。西郷宗範です。
きょうは令和6年第1回議員研修会が行われました。
きょうの内容は「能登半島地震に学ぶ今後の地震対策」と題して、名古屋大学名誉教授 福和伸夫氏をお招きして講義していただきました。
過去の地震の状況から南海トラフ沿い、日本海側、富士山、日本海溝などの地震等の連動なども考えなくてはならないことや過去の地震では西暦の末尾が4の年に発生することが多いことなど、これまでよく聞く地震のメカニズムとは少し異なる研究成果もありました。
8月に発生した日向灘地震の時に臨時情報(巨大地震注意)が発表されましたが、これは1週間以内に大きな地震が起きるということよりも、これを機に家具の転倒防止や防災備蓄など、いざという時のための準備をするためのものという考え方であるということを話されていました。
いざという時にどうしたらよいかは、福和氏が監修する気象庁の「漫画で!南海トラフ地震その日が来たら…」をご覧いただくとよいかもしれません。
リンクからご覧いただけますのでぜひご覧ください。
また、強調されていたのは耐震化の課題…
横須賀の沿岸部は埋立地が多いですが、時期によってはその工法が異なり、杭の上に乗っているだけというような建物もあるようです。
能登半島地震でも杭が折れ、建物が倒壊するという実態もありました。
南海トラフ地震などは長周期波地震となり、長時間揺れることが予想されます。
長時間に及べば、倒壊の危険性が増えてきます。
実際、能登半島地震でも耐震化の違いで倒壊してしまう建物の映像も見せてもらいました。
現在横須賀の住宅耐震化率は86%と想定されています。
また、そうした耐震化されていない建物が空き家となり放置されている現状も、危険を増幅させます。
きょうの研修では、現在行われている地域防災計画検証特別委員会内でも議論された内容も含まれています。
災害はいつ起こるかわからず、ましてや、今後数年の間に起こる可能性が高い中、本市の防災計画が機能するかどうかを改めて考えていかなければいけません。
とくに、防災本部の建物は耐震化もしっかりしているとはいえ、津波浸水域にあることなど、特別委員会内でも指摘されています。
市役所庁舎の移転はなかなか難しいですが、防災本部をしっかりとした場所に設置できるようにすることは可能です。
早期にこれを実現できるよう、議会としても検討を進めていきたいと思います。