08.05
金沢市視察
こんばんは。西郷宗範です。
きょうは金沢市に「特色のある観光政策」のテーマで視察に来ています。
金沢市は平成18年から金沢市観光戦略プランを策定し、もてなし力を強化して観光政策を行っています。
しかし、残念なことにこの観光戦略プランについては3、4年前からほとんど行っていないということです。
というのも、北陸新幹線の開通を目前にそれを主眼とした観光政策をとっているということでした。
ところが、当初目的としていた観光政策よりも、現場の感覚からのさらに良いものが聞けたと思います。
では、なぜ金沢市の観光政策がすごいのか…
市長方針でもあったそうですが、観光地と呼ばれるのが好きではなかったそうです。
観光地としてのまちづくりはしたくない…
そのような思いから開発と保存の調和に努め、継承と創造の調和が結果として観光都市に結び付いたということです。
世界に名だたる観光都市になったのは地域の特色を守ってきたというのが一番なのかもしれません。
この考えのもとになっているのが、金沢は箏ではない(金沢の歴史としては430年余り)、小京都でもない(京都は公家が作ったが、金沢は武士が作った街)といったこともあるようです。
最終的にはオンリーワンの街を目指したというのが、現在観光都市になっているのでは…
また、観光協会も今年から一般法人化したそうですが、この組織体制も少人数…
しかし、組織の更正としては昨年委員会で視察した墨田区にも似ているような気がします。
現在の横須賀市にはない部分というのを持っている…
そんな印象を受けました。
詳細については視察報告書に書きますが、我々も慣行にこだわりすぎている点があります。
しかし、金沢市の例をとれば、横須賀の本格的な歴史はペリー来航以降ということになるかもしれません。
ということは、約160年程度の歴史についてもっと大事にしていかなければならないのかもしれません。
来年の150周年しかり、横須賀の歴史のターニングポイントもいえる行事をしっかりと行う。
そこからが横須賀の本格的な観光事業のスタートなのかもしれません。
今回の視察を踏まえ、考えさせられる点が多かったと思います。