08.04
ビッグデータで読み解く
こんばんは。西郷宗範です。
きょうは横須賀市観光立市推進特別委員会の視察で神戸市の「ビッグデータで読み解く神戸観光」を視察しました。
神戸市は神戸市内、兵庫県内、近畿圏内の観光客でその8割を占め、その多くが近隣から訪れる観光客となっています。
この辺は横須賀市と似ているところがあるかもしれません。
近隣からが多いということはどういうことかといえば、日帰り観光が多いということ…
当然、観光消費は日帰りのほうが低いため経済効果があまり見込めません。
今後は人口減少などにより国内観光総数は減少する予想です。
そこで神戸市は消費効率の高い観光へのシフトを目指し、日帰り観光から宿泊観光への転換、つまりは量から質への転換を進めるため、ビッグデータを活用したマーケティング戦略に打って出ました。
これまでのマーケティングは来訪者へのアンケートというのがどこの自治体でも行っていること…
神戸市では神戸旅行を思いったったが断念した人や神戸旅行を思い立たなかった人へのアンケートに着目しました。
神戸市では5つの分析方法を使っています。
大きく分けるとインサイト分析(生活者の意識を読み解く分析)とデータ分析(生活者の行動を読み解く分析)に分かれています。
インサイト分析では、①生活者5万人インターネット調査、②ソーシャル口コミ分析、③ワークショップ洞察を…
データ分析では、④DMP分析・ライフログ分析、⑤地理的情報分析を行っています。
インサイト分析は文字通りで分かりやすいのですが、データ分析は専門的用語が並び何のことやら…
④のDMP分析・ライフログとは、私のこのサイトでも行っていますが、アクセス解析によりどのようなサイトがよく見られているかなどのデータを、様々なサーバー上に蓄積されている同様のデータを分析することにより、ウェブ上の動向を調査していくといったような手法…
地理的情報分析とはGPS機能を利用した観光客の動向調査です。
こうした情報を基に、観光客がどういったスポットや情報に興味があるのかを分析していきます。
こうした情報で分かったのが神戸市の驚異的なリピート力…
一度訪れるとファンとなり何度も訪れてしまうのだそうです。
それって都市としては一番のことなのでは…
人口減少が騒がれる中で、住みたいまちと思ってもらえるというのは、今どこの都市も目指しているもの…
うらやましい限りです。
また、この分析データを利用してターゲットの世代にあったウェブ広告を配信しています。
どんな広告かというとyoutubeで神戸六景を調べていただくとご覧いただけます。
なかなか今の横須賀市で広告宣伝費がかけられるかというと難しいところではありますが、しっかりとしたデータ分析は必要です。
きょうの手法をしっかりと研究し今後の横須賀市の観光立市に役立てていきたいと思います。
視察の詳細は後日報告書で…