10.26
委員会視察(川崎市、姫路市、高浜市)その1
こんにちは。西郷宗範です。
火曜日から昨日まで教育福祉常任委員会の他都市調査で川崎市、姫路市、高浜市を視察しました。
川崎市では「市立東菅小学校の学力向上に向けた取り組みについて」…
2020年に学習指導要領の改訂が実施されていることとなっています。
今回の改訂の基本的な考え方は、子供たちが未来社会を切り拓くための資質・能力を育成すること、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成すること、また、豊かな心や健やかな体を育成することが挙げられます。
本市でも新学習指導要領に向けた施策を提案していますが、すでに新学習指導要領を見据えた取り組みを行っている川崎市立東菅小学校の視察を行いました。
東菅小学校はあと2年で50周年を迎える学校で児童数516人の学校です。
川崎市事態は人口が増えていますが、東菅小学校のある多摩区は、逆に人口が減っています。
にもかかわらず、東菅小学校の児童数は年々増加しており、現在、この原因を調査しているということです。
東菅小学校では5年前から日本体育大学教授で国立教育政策研究所名誉所員の角屋茂樹氏をアドバイザーに迎え、「思考のすべ」を取り入れた授業改善に取り組んでいます。
自己肯定感や二兎から学ぶことを基礎として、考える方法を教えています。
まずは、人間性をはぐくむための思考の研究として、経験や既習を関連付けて、問題の発見や解決する力を育みます。
これには比較されるということも重要です。
実際に授業を見せてもらっても、まるで討論会のような授業風景…
机も正面を向いているのではなく、コの字型をしており、前半分は対面という形になっていました。
また、先生がさして指名するだけではなく、相互指名も取り入れているのだとか…
授業を見ているとディベート力も上がりそうです。
こうした教育方法は本市の私立幼稚園でも見られましたが、公立小学校ではここだけではないでしょうか。
この授業の成果は中学校に入ってからも積極性などの点で効果が出ているようです。
こうしてみると、現在の教育というのはせっかく幼稚園で気づけた発想力を、公立小学校がつぶしてしまうのではないかと感じてしまいます。
改めて、新学習指導要領の考え方を見ながら、本市の教育行政に生かしていければと思います。
次回は姫路の報告をさせていただきます。