10.28
委員会視察(川崎市、姫路市、高浜市)その3
こんにちは。西郷宗範です。
委員会視察最終日は愛知県高浜市…
学習等支援事業についての視察を行いました。
「横須賀再興プラン」の4つの柱の一つが「子育て・教育環境の再興」…
特に生活困窮世帯の子どもについては、全日制高等学校合格や自立に向けた援助等を行い、品行からの離脱、連鎖防止を図るなどが盛り込まれています。
学習支援については福祉部、こども育成部、教育委員会からなる子どもの学習支援に関する連絡会議を設置し、部局横断的な取り組みも行っています。
実際、予算・決算の審議の際も必ず委員からの質問が出る内容です。
高浜市では駅前に福祉の総合窓口としていきいき広場を設置し、子どもや高齢者が相談しやすいよう「福祉まるごと相談グループ」でどこに相談していいかわからないという市民のために、「とりあえずまるごと」受け止め、それぞれの部署に振り分けを行っています。
市内にはもともと介護を受けないよう予防する施設として宅老所という地域のボランティアが昼食づくりをするという活動も行っており、新たな取り組み時にもこうした活動がボランティア意識を高めていたようです。
高浜市学習支援事業は生活困窮者に対するステップというものと、ひとり親家庭に対するアスタカという二つの支援事業がありましたが、今回はステップを中心に話を聞きました。
ステップは平成27年に開校し、支援が必要な子どもたちに対して、自ら将来を描くことができるような支援プログラムが実施されました。
ステップは毎週土曜日9時から16時まで行われ、夏休み期間中は火曜日、木曜日、土曜日と3回実施…
支援内容は学習支援、イベントの実施、食事の提供などでした。
食事はお昼に1食100円で提供…
この時、先ほどの宅老所のボランティアの人たちが積極的に手伝ってくれたそうです。
現在の課題はチャレンジサポーターという学習支援をしてくれる学生たちが集まらないこと…
大学が市内にないことなどからこうした課題が出ているようです。
しかし、支援を受けている中でも成績が上位の子が、他の子を教えたりと自発的な活動も見えてきており、よい効果は出ているそうです。
詳細は報告書で書かせていただきますが、今回私は「食事」というキーワードに注目しました。
ネグレクトなどで食事が満足に食べられないということもよく聞かれます。
単なる居場所づくりだけではなく、学習と併用されることによってよりよい効果が見えてくるのではないかと思います。