06.08
ChatGPTの全庁的な活用実証の結果報告と今後の展開
こんばんは。西郷宗範です。
昨日ときょうの本会議における一般質問でもChatGPTに関する質問が数人から出ました。
市のホームページにも1カ月の検証結果が出ていますので報告をしておきます。
横須賀市では、令和5年4月20日から、ChatGPTの全庁的な活用実証を行いました。
ChatGPT活用実証結果報告のポイントとしては、
【ポジティブな点】
・約半数の職員が実際に活用した
・最終アンケート回答者のうち約8割の職員が「仕事の効率が上がる」「利用を継続したい」と回答
・利用者ヒアリングの結果、業務短縮効果が認められた
【ネガティブな点(最終アンケート結果より)】
・ChatGPTの利用用途に向かない「検索用途」での利用が約3割見られた
・常に適切な答えがくるわけではない(6%程度の職員が、概ね不適切な回答が返ってくると回答)
といったものだそうです。
詳細については、「ChatGPT活用実証結果報告」がホームページから閲覧できますのでご覧ください。
ネガティブな点も出ていますが、相手はAIですから学習させることで更に利便性は上がっていくものと思います。
今後については、
(1)横須賀市AI戦略アドバイザーを配置します(6月)
ChatGPTを含めたAI技術は急速に進化し、社会も急速に変化しています。そこで、横須賀市は、この分野の第一線で活躍する「深津貴之」氏をAI戦略アドバイザーとして迎えることで、この変化に適応し、より適切なAIの活用を推進していきます。
【深津貴之氏職位】THE GUILD代表/note株式会社CXO/Stability AI Japan アドバイザー
【審査員経歴】Yahoo!Japanクリエイティブアワード(H24~H25)/グッドデザイン賞(H29~H30)
※深津氏は横須賀市出身
(2)職員の更なるスキルアップを図ります(6月~7月頃予定)
AI戦略アドバイザーの監修による、横須賀オリジナルの「(仮称)GPT活用スキル強化プログラム」を導入し、職員の更なる活用スキル向上を図っていきます。
(3)市役所内プロンプトコンテストを実施します(8月予定)
GPTスキル強化プログラム実施後に、市役所内での新たな活用事例を掘り起こし、横展開していくため、職員を対象としたプロンプトコンテストを実施します。
(4)ChatGPT-4を導入します
現在、横須賀市ではChat-GPT3.5-turboを使っていますが、より高度な文章生成や対話の能力がある、ChatGPT-4を導入するための準備を進めます。
(5)横須賀市のノウハウを積極的に他自治体に伝えていきます
4月20日に活用実証を始めて以降、60を超える自治体からの問い合わせを頂いています。現在講演会等でも、横須賀市が蓄積した情報は積極的に公開していますが、より深くその本質をお伝えするため、導入から活用までのノウハウをパッケージ化し、横須賀市という「生成AI開国の地」において、他自治体への研修を企画していきます。
とのことです。
横須賀が日本の生成AIをリードしていく形になりそうです。
実際デジタル庁からも注目されているとか…
期待したいところです。