06.15
観音崎自然博物館
こんばんは。西郷宗範です。
きょうはワールドカップ日本代表戦を見たい気持ちを抑えつつ、公益社団法人観音崎自然博物館の定時総会へ…
昨年から公益社団法人となってこれまで以上に様々な取り組みを行っています。
県の施設でありながらなかなか県の支援は得られず、かといって市からの支援は到底得られないという立場の中で様々な取り組みをしています。
博物館というとどうしても展示をイメージしてしまいますが、本来は特定の分野の事物を収集したり、保存し、さらに研究をして、その成果を来訪者に開示しているというものです。
博物館法にのっとった美術館などもその範疇に入ります。
ですから本来はどのような研究がなされているのか、どのようなものを収集・保存しているのかなどが重要です。
観音崎自然博物館は希少生物増殖研究事業としてのタナゴ類(ミヤコタナゴ、ニッポンバラタナゴ、カゼトゲタナゴなど)の増殖研究では屈指のレベルを誇ります。
全国の都道府県などからも依頼を受け、施設内の設備を用いて保全増殖事業を行っています。
特に東宮御所、千葉県、横浜市内でのタナゴの繁殖に必要な淡水二枚貝の繁殖実績が評価され、観音崎方式として多くの自治体等から期待されているそうです。
また、今回は閉鎖域での繁殖技術である観音崎方式に加え、これまで難しいとされた流水域での二枚貝の繁殖も成功の兆しが見えているそうです。
こうした素晴らしい施設が横須賀市内にあることはあまり知られていないのかもしれませんね。
タナゴの研究は台湾とも共同研究が行われています。
その他にも鳴く虫の文化交流なども面白いところです。
博物館に入ると様々な鳴く虫の音色が秋を彷彿させ、涼しげな時を過ごせます。
きょうの事業報告などでは今館長が力を入れているのがタコ…
タコは複数のタコを一緒の水槽に入れて育てると、共食いをしてしまうことがあります。
これまで難しいとされていたことを、常にお腹を満たしておけば共食いをしないのではという発想から12匹のタコを一緒の水槽でそだてています。
この水槽には観音崎自然博物館で養殖したマダイも入っています。
日本で初めてマダイの養殖に成功したのも博物館と一緒にできた水産生物研究所でした。
このタコの水槽、いつまで見ていても飽きません。
きょうはえさやりが見れませんでしたが1日数回あるえさやりは子どもたちの目をくぎ付けにするそうです。
一度行ってみてはいかがですか。
特に幼稚園児ぐらいから小学校低学年の子どもにはとても楽しい場所かもしれませんよ。
また、公益社団法人観音崎自然博物館では賛助会員も募集しています。
ぜひ興味のある方は賛助会員もご検討ください。