03.22
横須賀市社会福祉協議会役員研修会
こんにちは。西郷宗範です。
きょうの午前中は社会福祉法人横須賀市社会福祉協議会の平成27年度役員研修会に参加しました。
教育福祉常任委員会の正副委員長は、役職ゆえに社会福祉協議会の理事・評議員にそれぞれ選出されます。
ということで、理事・評議員・監事・地区社協会長が対象の役員研修会へも参加します。
きょうのテーマはふれあいお弁当について…
ふれあいお弁当については、議会や会派内でもその要・不要について、しばしば議論されます。
このサービスは夕食(お弁当)を配達することにより、独居高齢者とのふれあいや安否確認を行う事業です。
週最大4回までの配食を行い、年間の述べ配食数は一番利用が多かった平成18年度は18万食以上が配達され、利用者も1000人以上いらっしゃいました。
しかし、近年では配食数の減少や搬送・配色協力員の担い手不足などもあり、平成26年度は12万食、775人の利用となっています。
この事業では利用者から1食500円の利用料が負担され、市からも社会福祉協議会へ379.8円の委託料が支払われます。
実際に配食時に利用者から相談を受けるケースや異変等を発見するケースは多くあります。
しかし、民間配食サービスなども増えている中、ふれあいお弁当の必要性について決め手がないのが現状のようです。
今後、様々な事例を検討しながら研究をしなければなりませんが、今後減少の一途をたどるようであれば判断をしないといけない時期も来るのかもしれません。
きょうはそうした事務局説明ののち、神奈川県立保健福祉大学栄養学科の杉山みち子教授の「ふれあいお弁当のイノベーターになろう」というテーマでの講演も行われました。
内容的には地域包括ケアシステムの構築に言及したところはありますが、そのなかで興味深いデータも見ることができました。
食事と抗鬱の関係性や奥歯のかみ合わせと摂食の関係性などは、食の大事さを改めて感じさせられるデータでした。
低栄養になり鬱になるということは、高齢者に限らず若い世代にも言えることです。
メンタルヘルスを考えるうえでも食育が大切なのかもしれません。
今後はこうした視点からも研究していきたいと思います。