12.24
令和6年度神奈川県内広域水道企業団議会 広域水道常任委員会県外調査
こんばんは。西郷宗範です。
昨日ときょう、神奈川県内広域水道企業団議会の広域水道常任委員会の県外調査があり、愛知県に行ってきました。
神奈川県内広域水道企業団議員は神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市から選出されていますが、横須賀からは私の1名のみ…
他議会の議員との視察も初めてです。
初日は東海農政局の明治用水頭首工水源管理所の明治用水頭首工復旧工事現場を視察しました。
明治用水頭首工は令和4年に漏水事故が発生し、復旧工事を進めています。
堰施設の耐震化や等級化対策についての取り組みを視察しました。
そもそも堰柱にはフローティングタイプとフィックスドタイプがあり、明治用水頭首工はフローティングタイプでした。
フローティングタイプは岩盤から堰柱が離れているため、下を水が流れないようエプロンが設置されていますが、これが破損したため漏水が発生しました。
これにより下流の131事業所へ供給している工水が確保できなくなりました。
また、5月だったため田植えなどが始まる時期でしたが、農業用水への影響は最小限に食い止めたようです。
工水が供給できなくなっても、各事業所は井戸を持っているところが多かったため、事業への影響はそれほどなかったようですが、やはりこうした事故が起きると大きな影響が出かねません。
企業団としても飯泉取水堰と相模大堰の二つの取水堰を管理していることから、事故が起きないよう対策を練ることと事故が起きた場合の対策をしっかりと計画しておかなければなりません。
明治用水頭首工では完全復旧までに約6年かかるといいます。
しっかりと対策は考えておかなければなりません。
そしてきょうは名古屋市上下水道局の水の歴史資料館を視察しました。
企業団は構成団体給水人口850万人(そのおよそ半分の水量を供給)、名古屋市は約245万人の給水人口を抱えており、大規模な水道インフラ事業を担う事業者として、類似点が多くあります。
名古屋市の水道事業は110年と長く、参考に資する部分も多くあります。
水の歴史資料館では、その歴史を様々な角度から見ることができます。
特に水害に見舞われることが多かった名古屋市では災害対策についても様々な対策が付されています。
横須賀市議会としても以前名古屋市水道局には視察をしており、水道水への自信など、参考にする部分が多くありました。
今回の視察を通じて、災害対策など参考にすべき部分が多くありました。
普段とは違う構成メンバーでの視察も色々と参考になるところも多く、違う視点から視察というものを見る機会を得ることができました。
今回の視察で得た内容も今後の市議会でも生かしていきたいと思います。